ラグ対策 †
- このゲームは戦闘時に世界各地のいずれかのサーバーに接続してプレイを行う。
このサーバーは物理的な距離が遠ければ遠いほど応答速度が悪くなってしまい、結果としてラグを引き起こす。
日本のプレイヤーがヨーロッパやアメリカのサーバーに接続した場合、強烈なラグに見舞われる事がある。
具体的には、移動・照準・回避などの全ての動作が0.5秒以上の遅延を起こし、
数ランク下のレベル・武器の敵と撃ち合っても一方的に倒される事態が発生する。
戦闘開始時に何か「モッサリ」していると感じたら前転などを行って反応を見てみると大体の遅延が分かる。
また、画面左上に出る赤い通信マークも目安となる。
このマークは戦闘開始時はほぼ誰でも出るが、戦闘開始10秒以上経っても赤いマークが出ている場合はかなり危険。
- このラグを極力減らす方法がサーバーの任意設定。
「設定」→「マッチメイク地域」→「手動地域選択」にチェックを入れることで
接続サーバーの選択が可能になる。
日本から接続する場合、最も遅延が少ないのが「アジアパシフィック(ソウル)」である。次点でシンガポール。
この地域を選択することで、ほぼ対戦相手は東アジアのプレイヤーに絞られる。(分隊を組んでいる場合は後述)
- サーバー選択のデメリットは、当然ながら他地域のプレイヤーとの
マッチングが起きなくなる点で、具体的にはBot戦が増える。
また、サーバー選択は万能ではなく、分隊を組んでいる場合は分隊リーダーの設定に依存するため、
分隊のいずれかのメンバーの設定に依存する模様。
※管理人(日本接続)が分隊リーダー時、シンガポール固定にしている状態でブラジル人が分隊に入った途端にbot戦でのラグを確認。
たとえ自分がソウル設定にしていようとも、
ヨーロッパ人の分隊に呼ばれていれば高確率でヨーロッパサーバー接続となる。
逆にアジアサーバーになってしまった場合、分隊の他のメンバーにラグが発生してしまう。
結論として、地理的に大きく隔たりのあるプレイヤーとは分隊を組まない方がお互いのためである。
サーバー選択 †
「マッチメイク地域」に表示される各サーバーは回線状況により色が変化する。
緑→オレンジ→赤の順で通信ラグが大きくなるので、サーバー選択時の参考にすると良い。
この通信状況は、個々の回線によって変わってくる他、同じ回線を使っていても時間によって変化する。
タイミングによるので、単純に「◯◯サーバーだからラグが多い」といった話はできない点に注意。
また、このサーバーの色は絶対評価ではなく相対評価で決定している模様。
おそらく各サーバーまでのping値を参考に、上位の1〜3サーバーを緑表示、それ以外をオレンジ、
最もping値の悪いサーバーを赤で表示していると思われる。
個々の回線状況によるが、ソウルやシンガポールサーバーがオレンジ・赤で
北米やヨーロッパが緑という事もありえる。
これは北米やヨーロッパが特別通信状態が良いわけではなく、アジアサーバーが何らかの理由で
非常に重くなっているためで、こういう時にはどこに接続しようがラグが発生する危険がある。
pingについては後述。

RTT(ping値)と回線速度 †
オンラインゲームでの回線速度は、「◯◯Mbps出ているから速い/遅い」と単純に言えるものではない。
◯◯Mbpsというのは回線の太さであり、高速道路に例えれば道の広さや車線の多さに相当する。
重要なのはRTT(Round Trip Time)である。日本ではPing値などと呼ばれることも多い。
RTTは目的サーバーまでデータを送り、返ってくるまでの時間を表し、
高速道路の例えならば実際の車の速度と考えて良い。
通常はms=ミリセカンドで表記され、小さいほど応答までの時間が速い。
高画質動画などを視聴する際には大量のデータ受信(=沢山の車の交通)が発生するため回線=道の太さが大切になるが
オンラインゲームは動画視聴などと違い、常時大量のデータをやり取りしているわけでないので
回線の太さよりも応答速度であるRTTが重要となる。
「100Mbps出ているがRTTが50ms」の回線と「10Mbpsしか出ていないがRTTが20msの回線」であれば
後者の方がゲーム内でのラグが小さい可能性が高い。
家庭のWi-Fiでプレイしていてラグが気になる場合は、接続場所を変えてみたり、
いっその事Wi-Fi接続をOffにしてスマホなどの通常回線でプレイすると状況が多少マシになる可能性がある。
ゲーム内のRTTの測定方法 †
オプションの「デバッグ情報」をONにすることで、ゲーム内のRTTを実際に測定する事が可能。
「設定」→「開発者」→「デバッグ情報」から切り替えられる。

設定をONにすると、画面右側に半透明のメタ情報が表示されるようになる。
この中のRTTの項目が実際のゲームサーバーまでの遅延を表しており、低ければ低いほど良い。
(なお、マッチングが成立して戦闘画面に入るまでRTTは表示されない。)

RTTは一定ではなく、あくまで「その戦闘時のサーバーまでの応答時間」を表しているに過ぎないので、
次の戦闘でサーバーが変わればRTTも変化する可能性がある。
日本からの接続の場合は基本的にソウルサーバーのRTTが最もよく、シンガポールやシドニー、ムンバイや北米など
遠隔地サーバーになればなるほど数値は上がっていく。
また、回線状況は個々人の使用回線・プロバイダなどによっても当然変わってくる。
気になる人は仲間同士でRTTがいくつなのか確認してみると良い。
ほか、1秒間に何コマの表示がされているかを表すFPS(Frames Per Second)や
端末内のメモリ使用量を表すRAMなどの項目は端末の処理状況を表している。
FPSが60を大きく下回っている場合などは、回線速度とは全く別に
端末の処理速度が追いついていない事を示している。